「は?」

「聞こえなかったかィ?だから、俺と付き合えって言ってんだけど?」

「え?え?」

私が混乱して何も言えないでいると、サドはため息をついた。

「明日まで猶予くれてやらァ。絶対明日には返事出せよ?」

サドは好き勝手言った後、念を押して帰った。

一方私はサドの後ろ姿が見えなくなっても玄関に突っ立ていたことに気づいた。

まず家に入ろう!

そんな私考え過ぎたら負けアル!
絶対嘘ヨ、だってあのサディストアルヨ!!?

騙されないアル!
アイツも阿呆アルナ〜。こんな古典的な騙されるわけないのに!

アハハハハハ!


********


ピピピピッ!
目覚ましが鳴る。普通なら私は二度寝を決め込むのだが…

「・・・最悪の朝アルナ…。」

ありえないことにすっと起きられた。
というか眠れなかったアル。
料理してても風呂に入ってもそのことばっかり考えてしまって…

もちろん、それは寝る時になっても続いた。

洗面所に行って鏡を見てみると、案の定くまができてた.。
急いでもいだりとかしてると、なんとか大丈夫になったけど・・・。

時間もあることだし、ゆっくりと仕度を済ませた。

(今日は余裕アル!!)

なんでこんな余裕なんだっけ?
・・・あ。


********


来てしまった・・・。
そうだ、私昨日告られたんだったネ・・・。

教室までの足取りが重い。

あぁー!気まずいアルー!!
どうせ嘘なんだろうけど、恥ずかしいヨ!

『3-z』

とうとう教室・・・。
どうしよ、サボるとか?保健室でも行くとか?

えぇーい!
私らしくないネ!!
こういうときは行き当たりばったりが一番アルー!

ガララッ、私は勢いよく教室のドアを開けた。



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