「おいアホチャイナ」

「何アルか?アホサド」

なぜか一緒に帰ってる私たち。
なんでサドは私を誘ったんだろ。

「なんでィこの間は」

私が警戒して隣のサドとの距離をあけていた事が指摘された。

「そんなん気にするなヨ」

「…チャイナって俺の事嫌い?」

「はぁ?」

何を今更・・・。
当たり前ダロ。

「そりゃぁ嫌いアル?」

「なんで疑問系?」

「そういうお前はどうなのヨ」

「俺?俺ァアンタのこと嫌いじゃないぜィ?」

えっ?
熱でもあるのか。

「何企んでるネ?」

「別に。まァ企んでるっちゃあ企んでるけどなァ」

「どっちヨ!?」

「アンタが思ってるようなことじゃあねェぜ」

いつにもまして怪しいと思えるのは私だけアルか?

「もういいアル。お前が怪しいのはいつものことアルな。」

アホなこと言ってるうちにこのサドとの別れ道まで来た。

「・・・お前はなんでこっちの道に来るアルか?」

やっとこの変なアホと離れられる!
早足で角に向かうとなぜか隣にはそのサドの姿が。

「女一人じゃ危ないだろィ」

確かにもう暗いけど・・・

「私そんなやわな女じゃないネ!大体、お前が私を女扱いするとか変アル!」

「うるせェ。黙って来い。」

腕を引っ張られて強制的に歩かされる。
これ以上言っても無駄だろうし、従う他ない。

何を企んでるのかだけでも知りたくて、顔を覗いてみる。

驚いた

サドの顔が真っ赤アル!

私もつられて赤くなる。

それからはなんだか気まずい雰囲気だった。
サドも黙り込むし・・・


むず痒い沈黙にも耐えていると、やっと解放の訪れが・・・!

「なんかよく分かんないけど、送ってくれてありがとアルッ!じゃ、またナ「チャイナ」

遮られてしまった
何言われるんだろー…








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