「今日からここ銀魂高校1年z組の副担任をすることになりましたアル!夜兎神楽と言います!みんな、よろしくネ」 「神楽は俺の元生徒だ。副担任とはいえ担任持つのは初めてだから、ま、お手柔らかに頼むわ」 「銀ちゃん失礼アル!」 「先生と言いなさい。コイツ、教科は英語だからな」 クラスの殆どの奴らがその笑顔に見惚れ、興味津々な目を向けていた。 春、初めての出会い。 何でもない日常 あの新任は一週間経った今でもクラスの奴らは飽きることなく、休み時間になると誰かしらくっついては質問攻め。 俺は興味ねェし。 欠伸一つ。 最近バイト続きなんだよなー。 姉ちゃんにはそんな無理させれねーし… 「眠そうだな、総悟」 「…ちょっと話しかけないでもらえますか」 「いやなんもしてねーだろ!」 土方さん… わざわざ3年が何の用だ。 寝不足なんだよ、うっせーな。 「アンタが学校に来ただけで不快なのに」 「んだこらァァァ!心配してやってんだぞこっちは!」 「いりやせーん」 「機嫌悪ぃな」 ハァーとため息を疲れ不快感倍増。 こっちがつきたいくらいだ。 「で、何の用なんですかィ?」 「あぁ、部活のことだ。そろそろ大会も近いからお前も絶対来いよ。最近サボりすぎだ」 「…分かりやした」 「山崎ー。今日はコイツ絶対連れてこいよ」 「え!」 確かにここ最近道場に顔を出してない。 面倒だがそろそろ行かねェとまずいか。言われなくてもサボらない。 「遅刻もすんじゃねぇぞ。山崎、頼んだからな」 「無理ですよ!」 「今日は行きやすよ」 「ほう、そうか。ならいいが」 そう言ってやっと去って行った。 「沖田さん、サボりすぎですよー」 「いいんでィ。俺やらなくてもできるし」 「嫌味ですね」 「事実」 はぁー。 毎日退屈だねィ。 授業中。 俺は一応、成績優秀だ。 少々授業で寝ていても怒られないので、居眠りに勤しもうと… 「沖田総悟!起きるヨロシ」 起こされた。 明くる日も明くる日も居眠りができない。 大体あの新任のときだけだが。 とうとう呼び出された。 「お前…ちょっと居眠り多すぎアル……」 「いいじゃねェですかィ。別に」 「全然反省してないんだナ?」 きらん、と先生の目が輝いた気がする。 なにかまずい予感。 「じゃあ今日の放課後から一週間罰として私の仕事手伝うヨロシ!」 え、それって… 「仕事手伝わせたいだけじゃ…」 「違うアル!罰アル!悪い子にはそれなりのペナルティがあるネ!」 必死だなオイ。 「銀ちゃんの許可も取ってあるから大丈夫ヨ!いやー。終わらない作業があって…」 「先生本音が出てますが」 「おっと。ごほん。まあそういうわけで絶対資料室来いよナ!」 「は、はぁ…」 とても面倒なことになる予感がするのだが、そんなものは気のせいであって欲しいと願う他なかった。 back |