なんやかんやであれから少しだけあの男とメールとかしてるけど、もうなんか面倒に思い始めてた頃。

そいつからメールで告白された

メールで告白とかありえないアル
このヘタレが!もうメールもしてくんな
と、イライラもあって縁を切るつもりで返信した

それからは全く連絡も来なくなった


また私はいつもの日常過ごす

「神楽ちゃん!あの…先輩のとこに行きたいんだけど、一緒に、行ってくれない?」

そよちゃんはどこか切羽詰ってて、私の肩圧迫してきた

「どうしてアルか…?」

すると、そよちゃんはぱっと手を離して俯いて真っ赤になり、手を弄ぶ

「えと…あのね、神楽ちゃん、実は私好きな人いて…」

…あぁー。なるほどー。

「…なんとなく察しはついたアル。別にいいアルヨ!」

「ホントに!?」

「うん!」



********


放課後になり、そよちゃんと私は例の先輩のクラスに来ている。

…今思い出したけど、前に合コンしたときにいた男子らって確か3年生だ
そのときの人らとは会いませんように!

「神楽ちゃんどうしたの?」

「えっ、別に!?そよちゃんはどうして来たアルか?」

焦って話題転換すると、この話題に弱いようで、またそよちゃんは頬を赤く染めてもじもじとしだした

いつものそよちゃんならすぐにつっこまれるけど、どうやら話題転換に成功したみたいでホッと息をつく

「あのね、私ね先輩に好きな人いるんだけど…」

知ってるアル!バレバレネ!あえて言わないけど!

「で、その人と前に会ったときに学生証忘れてたから…」

「なるほど。分かったアル」

わざわざ好きな人って言わなくてもよかったことは黙っておくアル

「あ!土方さん!!」

「徳川?」

不意にそよちゃんが声をかけた方を振り向くと、そこには黒髪の男前

…なんだけど瞳孔が開き気味で目つきが悪い

「あの、これ…」

そよちゃんがその黒髪となんか言ってるときに隣に茶色のこれまたびけ…

あれ?
この人まさか…
ばっちりと目があってしまった

「あ、アンタはこの前の合コンの…」

バ、バレた…。

「え、いや、えと…」

あの男と多分知り合いだろーなぁ。面倒なことに!あんなメールしちゃったし!

自分の友達だしもしかしたら罵倒されたり!?
いや考えすぎか!?

そよちゃんには悪いけど、もう逃げよう!が、行動が遅かった!

手を引っ張られる。

「土方さーん、俺コイツに用あるんで行きまさァ!」

「えっ、おい総悟!?」

そよちゃんと土方とやらが呆然としている間に私は総悟という男になすがままに走らされた









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