「神楽ちゃん!今日は飲みに行くわよ!!」


学校帰りの駅へ向かっている途中でいきなり姐御が言った。

「の、飲みに?」

「そうよ神楽ちゃん!合コン行かない?」

「えー私あんまり興味な「え?」

「・・・行カセテイタダキマス」

「そうよね!ちょうど人数が足らなかったのよ!!」

皆まで言わせず怖い笑顔によって私は強制参加となってしまった・・・。



*******



集合は7時30分。
現地集合となっているので大体ちょうどくらいに着いた。

席に行くと、もう結構来ていた。
そこにはハム子もいた。どうやら主催はハム子らしい。

「はーい!じゃあ皆そろったところでぇ,始めよー!」

ハム子の声でこの合コンとやらが始まった。

なんだかんだと他の男女が話している。
私は一人ポツンとジュースを飲んでいた。どうもこの空気には馴染めない。

少々イラついているとハム子がこっちに寄ってきた。

「ねぇねぇ神楽!アタシさぁあの端にいる沖田君狙ってんだけどぉ・・・」

知るか。勝手に狙ってろ。

「ちょっと見てなさいよ!そして学びなさい!!」

「うーん・・・まぁ暇アルし。見てみるアル」

すると、ハム子は沖田?という茶色の髪の美形に近づいていってベタベタし始めた。

はぁ・・・。あんまり学びたくないっていうか・・・

沖田はニコニコと笑っているようだったけどなぜかこちらをちらちらと見てくる。

あ、もしかして睨まれてる?

いや、それは勝手にハム子が行っただけで・・…


そんなこんなで合コンは終わった。
家に帰るため一人で駅までの道を歩こうとしたら、ポンポンと肩をたたかれたので、振り返ると知らない男が。

多分さっき合コンにいた人だ。

「あのさ、君のこと可愛いなぁって思ってたんだけど声かけられなくて・・・」

「はぁ・・・」

「よかったら連絡先教えてくれない?」

いきなりそんなこと言われてもなぁ・・・。
でもなんとなく教えてみようかな?

多分彼氏とかにはならないだろうけど。

「・・・別にいいアルヨ」

赤外線で連絡先を交換し合って別れる。
でもやっぱりまだ彼氏なんていらないアル。







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