誰に言われたわけでもなく、自分の経験、過去から推測して、私は悟った。ああ、男なんてろくでもないな、と。
まだ高校生なのに、と哀れに思われても、だってほんとのことじゃん、としか言えない。
確かに私の見る目がなかったのもあるのかもしれない。でも、全員が全員、最後には同じことを言うのだ。

『好きな人ができた』、と。

声を大にして叫びたい。なんっっっじゃそりゃ!
そんなの私はどうなるの。今まであんたを好きであんたに好かれていると安心しきってた私はいったいどうなるというの。報われない。あまりに私が報われない。

唯一の救いは、純潔まで捧げなかったこと。よかった。本当によかった。私は結婚する人としかそういうことはしたくないと思ってしまうタイプだ。てかそれが普通だと思う。個人的には。

最近の子にとって、それは『重い』らしい。そしてガードの堅い私に鬱憤が溜まった彼らは私から去っていくのだ。簡単に言ってくれるよなあ、男子ィ…。そりゃあ君らは自分が気持ちよくなって吐き出せればそこで試合終了なのかも知んないけどさ?女の子は違うじゃん。もし間違いとかあったらどうするわけ。高校生で責任なんか取れるか!と、言いたい。

おっと、話がそれた。

だから、つまり、私にとって彼との出会いはまさに、『運命』だったわけです。