カンイン
‐カンイン said‐


2009年 初夏
学生時代から付き合っているマキとの交際を、ようやく事務所が認めてくれ、
公表しないのを条件に、結婚の許可が下りた

俺はまさに、人生の絶頂期にいた





だが、9月に起こした暴行事件に加え、10月の飲酒運転事故で、事務所は対応を変え、
結婚は延期になり、活動の謹慎及び、軍への入隊が決定

ちょうど その頃、マキの妊娠が判明した


2010年7月
俺は、生後3ヶ月のヨナとマキを残し、入隊




入隊するまで
『事務所が反対していようが、構わない。今すぐ入籍しよう。…子供には、父親が必要なものだ。』
と、何度もマキを説得したが、いつも答えは同じ


マキ「きちんと事務所に認めてもらうまで、入籍はしない。…大丈夫、入籍しなくても、ヨナはヨンウンと私の子供よ(^_^)v」




シングルマザーの道を選んだマキに、世間の目は冷たく、
働いていた会社は、難癖を付けクビにされ、再就職先も見付からず、出産ギリギリまでバイトをしていた


実家が地方のマキに、俺の両親は、
『マキちゃんは嫁同然なんだから、もっと頼ってほしい。家に来なさい。』
と、同居を持ち掛けた

ずっと固辞し続けていたマキも、
『孫の成長を近くで見たい』
の一言に心を動かされ、出産後から 俺の実家で暮らしていた

俺が除隊する、2012年4月16日までは…





除隊してからの俺は、一からのスタートのつもりで頑張り、先日やっと事務所から結婚の許しが貰えた

その事を、まだマキには話していない。
…何故なら、今から話し、二度目のプロポーズをするからだ



カンイン「マキ、俺と本当の家族になってくれ。
…結婚して下さい。」

‐3‐


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