イトゥク
マキ「記憶が無い人を責めてもね…私、何やってるんだろ…」

イトゥク「マキ…」

マキ「ごめん、ジョンス。疲れたから寝たい。今日は帰ってくれる?」




――パタンッ


マキ、明日が僕の誕生日だって忘れてる?

『当日は来られないから、前日に会って 日付が変わる時一番に祝ってね』
って僕との約束、忘れちゃったの?








イトゥク「ただいま…」


マキの部屋の合鍵を持っていたけど、それを使う気になれなかった僕は、
宿舎に帰った


ヒチョル「あ"?お前、マキの家に泊まるんじゃなかったのか?」

イトゥク「あ、うん。帰って来た…」


今は、誰とも話したくなくて、足早に部屋へと向かった




着替えもせず、どれくらいの時間 ベッドに座ってボーっとしてたんだろう

目覚まし時計の音で、意識が浮上した



―6時15分
マキの家から 一度宿舎に帰るためにセットした、時間

…少しでも長くマキと居る為にセットした、ギリギリの時間



イトゥク「ハッピー バースディ、僕…」


スマホに届いた、たくさんの
【お祝いメール】

マキは、0時ちょうどに
【別れましょう】
と、一言 送ってきていた

‐28‐


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