リョウク
そんな適当な選び方をするなんて…(絶句)

一言 言わないと、気が済まないかも(怒)



リョウク「君、少し」

マキ「これ、親友への誕生日プレゼントなんです。キリンが好きなアイドルを応援してる内に、自分もキリンが好きになったらしくって、誕生日にプレゼントしろって、プレゼントを指定されちゃいました(笑)」


…もしかして、そのキリン好きのアイドルって、僕?

違うかも知れないけど、僕のペンへのプレゼントなら 僕が選んであげたいな…


さっきまでの怒りを忘れて、僕は真剣に選んだ


リョウク「その持ってる子も可愛いけど、プレゼントなら この子にしなよ。」

マキ「…この子、可愛いですか?」

リョウク「うん♪」

マキ「じゃあ、この子にします。」


僕が選んだキリンちゃんを、君も少しは好きになってあげてね?


さぁ、僕も会計して帰ろっと








タクシーを拾うために大通りに歩き出すと、
数メートル先に、さっきの子がいた

駅に行きたいらしく、地図を片手に またブツブツ言っている(笑)


マキ「あの店を背にして歩いて来たから、北はこっち?目印の雑貨屋が…あれ?どの店も閉まってるから、雑貨屋が分からない…」


…本当、この子って面白い


リョウク「駅まで行くの?僕タクシーで帰るから、駅まで乗せてあげるよ。」

マキ「本当ですか、ありがとうございます!」


あ、泣きそうな顔で笑うと、意外に可愛いな…

‐24‐


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