若干の睡眠を取ってから、紅蓮は中央図書館へ向かった。

「久しぶりだな・・・図書館」

この頃は大学の書庫にこもるか、外で買うかぐらいで本を読んでいたから・・・行くのは二、三年ぶりかな。

(四神天地書・・・と)

検索システムにそう打ち込む。すぐに画面が変わった。


[検索結果:0件 該当図書がありません]


「あれ?」

おかしいな・・・美朱がいつも使ってる図書館はここのはずなのに・・。
調べ方が悪かったのか?
・・それならと、今度は「四神」とだけ打ち込む。


[検索結果:56件]


「おっ、結構揃ってんなここ」

上から順に結果を見ていく・・・これも、この本も読んだことある。

(・・・んん!?)

画面を見つめる目がある一点で止まった。
・・・・この本、呼んだことない・・・。
その次も、その次の本も。しかも、全部同じ著者。

(奥田・・・永之助・・・・?)

聞いたこと無いぞ?よく見りゃこの結果・・・ほとんどこの人の本じゃねーか。
こんなに本出してんなら有名なはずなのに、何で俺は知らなかった?

(ちゃんと資料揃えとけっつーの先公!!)

とにかく。
読んでない、だなんて俺のプライドが許さーん!!
即刻読破だ!!美朱が帰って来る前に!!
紅蓮は目の中に炎を灯しながら本を漁りにいった・・・。


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