運の悪い最期だった、としか言えない。
思い起こせば苦労ばかりしていた人生だった。
運任せできる奴なんかよりずっとずっとアタシは不器用で。
性格のせいで面接落としたり、
それでもこの不景気の中やっとのことで手に入れた内定に上機嫌だった。
このくらい喜んでも罰は当たらないだろうと浮かれていたんだ。
まさか、初出勤になるはずだった日に
信号無視のトラックにはねられるだなんて誰が予測出来たよ・・。
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)
ああ
全身に火傷を負ったかのような痛み。
涙と鼻水が止まらない、きっとひどい顔をしてる。
痛い
その言葉を最期にアタシは目を閉じた。
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