暗躍するRと俺
これからどうしようかと考えていると、俺の周りにゴースが集まり始めた。
そのなかの3匹が、俺を誘導するようにくるくると奥を指し示す。もう操られているわけではないので、おとなしくゴースに着いていく。
しばらく歩くと山の中にふさわしくない大きな鉄の箱が見えた。
「なんだこれ……なんでこんなものが……」
ぐるりと一周すると一ヶ所だけ周りと違うところがあった。何かの端末のようだ。軽く操作してみるがロックがかかっているようだ。
「ダメだあかねー。どうすればいい?」
するとふよふよと漂っていたゴースたちは体の周りのガスを使ってアルファベットを表し始めた。
「R……O…………」
入力するとロックが解除された。端末を操作して箱を開いた。
箱は天井の蓋が開くと壁がすべて外側倒れた。
「うっし……なんだこれ……アンテナ……か?」
中を覗いてみると、恐らくもう使われていないアンテナがあった。
「何かの実験跡地ってことか……」
ROCKET――この箱のパスワードだ。今まで聞かないと思ったらこんな身近にいたのか。まだまだ地下で暗躍する小さな組織なのかもしれない。だが、ロケット団はもう存在しているのだ。原作開始まであと10年以上あるはずなのに。
「そろそろ行動しないとな」
悪は正義の手によって滅びる。世の漫画の鉄則だ。だがしかしこの世界はどうだろうか。この手で触れたものはたしかに存在するし、ゲームの中の人物であるマツバだって泣いたり笑ったりするのだ。
「俺の夢とか妄想じゃ……ないよなあ……」
今まで現実感がなかったこの世界。奇しくもマツバとロケット団のお陰で踏ん切りがついた。俺はこの世界で生きるんだ。
「でもまあロケット団は主人公組がなんとかしてくれるだろ」
非常に他人任せだが、最強と詠われるレッドもロケット団と戦ったからこそチャンピオンになれるだけの実力をつけられたんだと思う。普通チャンピオンなんてそう簡単になれるものじゃないからな。
とかなんとか理屈を並べてみたものの、単にめんどくさいと言うのもある。ちょっとかっこいいこと言ってみたけど、俺は所詮こんなもんだ。
とりあえずこのアンテナを二度と使えないくらいにぶっ壊してから帰ろうか。
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8歳じゃなくて10歳くらいにしときゃよかったかも
まああんまり変わらないけど
関係ないですけど、今ランキングって連合しか登録してなくて、絵から文中心にしたんで新しいやつに入りたいなあと思ってます
でもこれって夢小説って感じじゃないし…恋愛要素ないし…どこに登録すればいいの?
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