PUNCH!
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はじめてのバトル


「ゴース! あやしいひかりだ!」
「さいみんじゅつ!」

 俺たちからゴースへと指示が飛ぶ。それを受けてゴースの技が飛ぶ。相手のピジョンは訳がわからず自滅中で、さいみんじゅつは外れ、ラッタはピンピンしている。
 あっちのポケモンにノーマルタイプが入っているため、こちらからの攻撃手段が乏しいが、それはあっちも同様で、ラッタの前歯技が軒並み効果がないのが嬉しい。しかしラッタは追い討ちを使えたはずだし油断はできない。

「ピジョン!つばさでうつ!」
「ラッタ! おいうちだ!」

 ほらきた!レベル差が3あっても、ゴースの耐久は紙同然なのだ。やばい、しぬ。

「よ、よけろ! 頼むまじよけてくれゴース!」

 俺の願いが通じたのか、いや、さっきの怪しい光の効果がまだ残っているのだろう、ピジョンの攻撃は当たらず、ピジョンは木にぶつかったが、ラッタの追い討ちは俺のゴースにヒット、体力ゲージはいきなり半分以下に目減りした。


「よしっ! よく耐えたな!」
「ゴース! もう一度さいみんじゅつ!」

 今度のさいみんじゅつはラッタに当たり、ぐうぐうと眠りだした。
 今がチャンスとばかりに俺はゴースにどんどん指示を出した。


「ゴース! あくのはどう!」






「いやー、まいったまいった!」
「オレたちの敗けだ!」

 その後、文字通り相手をフルボッコした後、相手の2人組が苦笑いで近づいてきた。


「やー、君たち強いね! よかったら電話番号教えてくれない?」

 なんと、人生初のバトルで電話番号を聞かれるとは! てか本当にこういうのってあるのな、何てしみじみと考えていると、マツバに肘で小突かれた。早くしろってことだと思う。


 あの後お互いに電話番号を交換しあい、その場で別れた。
 マツバはさっきみたいにホウオウの事でトリップすること無く、周りの景色を物珍しそうに見ていた。



 ポケギアに内蔵されているタウンマップによると、もうすぐコガネとキキョウへの分かれ道があるはずだ。そこを越えればすぐに自然公園だ。
 今日は月曜日なので虫取大会はやってないな、少し残念だ。


 ちなみにコガネに着いたらしばらくゲームコーナーにこもる予定だ。ほしい技マシンがあるからな! 個人的にはコインは買う派なのだが、いかんせん金がないので仕方ない。正々堂々とコインを貯めに貯めまくってやるぜ!





 と、意気込んでいたのだが。

「あちゃー。これじゃあ通れそうにないね、コガネは後回しでキキョウにいこうか」

 目の前に立ちふさがるはウソッキー……では無く、大きな岩だ。たぶんいわくだきで砕けるタイプの岩だろう。
 まさかこんなことがあるなんてなあ……本当に人生は予想もつかないことばかりだ。

 仕方がないので、マツバの言う通りにキキョウに向かうことにする。なんだか出鼻をくじかれた気分だが、気にしたら負けだよな?



 キキョウに行く途中にアルフの遺跡の入り口があったが、日が暮れそうなので後回しにした。マツバはホウオウに関係があるかもしれないと、ちょっとそわそわしてたけど、またトリップされても困るので無視だ。


 キキョウシティについたのは、日が暮れて少し経った頃だった。
 俺たちは遠くから聞こえるホーホーの鳴き声をBGMに、今日の宿であるポケモンセンターに向かったのだった。




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バトル描写難しい(´・ω・`)

眠気と戦いながら書いたので日本語おかしいような気がする…後で修正したい…。


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