仕返し…?

「ぎぃやああぁぁああぁ!!!!」

日も十分に当たらないようなアパートの一室から、不可解な悲鳴が辺りを轟かせた。

「なっ…なんだ!?ルパンかっ!?」

「如何したルパン!」

「ちょっとどうしたの!?」

次元、五右ェ門、不二子と一斉にリビングへ入ってきた。
するとそこには気を失って倒れているルパンがいた。
急いで次元は駆け寄り、ルパンの安否を確かめる。不二子もそれに付き添い、五右ェ門は周りを調べた。

「あー…こりゃ完全に気ぃ失っちまってるな。」

次元は頭をガリガリと掻きながらため息をつく。
ルパンはどこも怪我をしている様子はなく、誰かにやられた形跡もなかった。

「何があったのかしら…。」

「次元、もしやこれではなかろうか?」

五右ェ門は次元の前に何やら感触の悪そうなスライム状のものを持ってきた。

「何だこりゃ、……タコ?」

よく見るとそれは足が8本あり、目玉も2つついていたタコのおもちゃだった。
次元はそれを手に載せると顔を歪めた。

「うげっ、気持ち悪ぃ。何だってこんなもん…。」

「あー…ごめん。それ…あたしなの。」

すると隣にいた不二子がいたずらがバレた子供のような顔をして片手をおずおずと上げた。
次元と五右ェ門は驚きと呆れの顔で不二子を見る。

「はぁ?お前のせいか不二子。」

「些か度が過ぎるのではないか?」

次元と五右ェ門が睨むと、不二子は拗ねて顔を背けた。

「だってこの前…。」



『不ー二ー子ーっ♪』

『きゃあ!!っもう!急に飛び付かないでって何度も言ってるでしょ!?』

『だぁって言ったら不二子避けんだもぉん。ね、不二子ちゃん。今日一緒に寝てくんない?』

『なっ…何言ってるの?あなたと寝たらロクな事がないんだから嫌よ。』

『頼むってー!なんか不二子を抱きたい気分なんだよー。優しくしてやっから…な?』

『…んもぅ。本当に優しくしてよ?』

『もちろん♪』




「……って言ったのにね?ルパンったら急にあたしの服を脱がせて飛び付いてきて胸の…。」

「だーーー!!分かったからもう言うな!五右ェ門見ろ!なんかおかしいことになりそうになってんじゃねぇか!!」

不二子の話を中断させ、次元は五右ェ門の耳を塞いだ。五右ェ門は顔を真っ赤にして項垂れていた。

「だから仕返ししたってこと。お分かり?」

五右ェ門の気も知らずにケロッと言ってのけると、次元はため息をついてルパンに目を向けた。

「お前が怒る気持ちも分かるがな、もう少し可愛げのある仕返しをしてやれ。」

「…ごめんなさい。」

「なんだったら、」

次元はくい、と不二子の顎を人差し指で持ち上げ、こちらを向かせる。

「俺がこいつの代わりに抱いてやろうか?これも立派な仕返しだぜ。」

不二子は不敵な笑みを浮かべて人差し指を払い除ける。

「あたしも満足させられるの…?」

「俺のテクニックを嘗めんなよ。」

「待てぇーーー!!!!」

すると先ほどまで気を失っていたはずのルパンが体を起こした。

「次元この野郎!俺の不二子に何する気だ!!」

「なっ…お前起きてたのか!?」

「お前なんかにゃ指一本触れさせねぇぞーぉ!!」

「あなたはもうちょっと反省して!!」

ギャーギャーと騒いでいる3人を、五右ェ門は遠い目で見ていたが、呆れ果てて部屋をあとにした。

「もう悲鳴が聞こえても助けてやらんからな。」

その後、五右ェ門は修行からなかなか帰ってこなかった。


-fin-

◯なんかすごいごちゃごちゃした
話になっちゃいました…
気分を悪くしてしまいましたら
ごめんなさい(;_;)
ルパンは
「不二子ちゃん>次元」
だけど、次元は
「不二子≧ルパン」か
「不二子≦ルパン」だったら
いいのになー(*´∀`*)

Thank you for reading!!


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