な､に､ぬ､ね､の
｢なーは、涙もろいなトコ！！｣
｢あんな容貌でも内面は優しいんだよな。｣
｢に…人情に厚いところか？｣
｢確かに。それがなけりゃ俺たちは今頃ここにはいないかもしんねぇ。｣
｢ぬ…ぬって何ぞや？｣
｢盗みは絶対許さぬ、という感じか？｣
｢あーそだねっ。現に俺たちがそれを証明してるもんなー♪｣
｢年を取ろうともそこは譲らぬだろう。｣
｢ね。根っからの日本警察官。｣
｢確かになー。｣
｢銭形は己の職に誇りを持っているようでござる。｣
｢の〜…。｣
｢延べうん十年、ある男とその一味を追いかけ続けている。｣
｢うんうん…って、え？今誰が言った？｣
｢俺じゃねぇぞ。｣
｢拙者でもござらん。｣
｢なら……。｣
バンッ
｢わしだぁあぁぁ！！｣
｢げっ！！とっつぁん！｣
｢ルパァアン！やっと見つけたぞぉー！！｣
｢なぁんでクローゼットの中から出てくるのよ…。｣
｢お前を捕まえるためならわしはどこにでも現れるのだ！！｣
｢あっそう…。んじゃ、最後の『の』いきましょか。｣
｢あいよ、五右ェ門ー。｣
｢承知。｣
｢あぁ？｣
カチャリ…
｢でぃやあああ！！｣
ガターンッ
｢んなぁ！？｣
｢じゃーなーとっつぁーん♪｣
｢まっ待てルパーン！｣
｢さてルパン。最後の『の』は？｣
｢野太い神経！｣
｢はははっ、違いねぇ。｣
｢さすがだな。｣
｢だろ？とっつぁん、これからもよろしくなー♪｣
-fin-
◯久しぶりの五十音順SS(^^)
とっつぁんを出してみました。
とっつぁんがクローゼットから出た時、
五右ェ門が近くの壁を斬って
ヘリか気球を出して３人は逃げました←
最近とっつぁんネタが多いなぁ…
とっつぁんにハマってることが
モロバレですな(ﾟ∀ﾟ)
Thank you for reading!!
[back][next]