※ルーピン先生と学生、じゃありません。
ナマエさんとリーマスくんです。







「ナマエ!」

「あら、リーマス。今日はもう遊んでも良いの?」

「早くナマエに会いたいから、頑張ってきたんだ」


リーマスは近くに住む5つ下の男の子。
いよいよ来年にはホグワーツに入れる年齢だ。

私がホグワーツに入学してからは、家に帰ってくるのは長期休暇だけなのに、毎回リーマスは暇を見つけては遊びに来てくれる。
ちゃんとお母さんの手伝いをしてから来るところが彼らしい。


無邪気に会いに来てくれるのも今回が最後かな、なんて何時も寂しく思ったりもする。
今はきっとホグワーツに憧れてるだけだから、私に話を聞きに来たがるのだろう、と。



「また宿題いっぱい出されたんだ」

部屋に上がってきたリーマスは、机の上に広げられた教科書や羊皮紙を見ては、これは何の教科なの?と聞いてくる。

きっとリーマスは他の同い年の子よりも、各学年で何を学ぶのか知っているだろう。

「来年になったらリーマスもホグワーツね」
「うん……でも、入れるかな?だって、僕ほら…」

人狼のことを言っているのだろう。
不安にならないはずかない。

だって入学前に人狼になった人なんて、リーマスの他に知らない。

だけど私には確信があった。
ダンブルドアがこっそり教えてくれたんだもの。


「大丈夫、リーマスは来年ホグワーツにいるわ」

「そうなら、いいな…」

「そうに決まってるわ。寮はどこになるか楽しみ!」

「ナマエは…?僕、ナマエと一緒ならどこでも良い」

そんな必死な目で見ないで。
私だって、女の子なのよ?

「私はグリフィンドール、勇気ある者たち、よ」

「じゃあ僕もグリフィンドール……ナマエを守るナイトになるから!」


……今の反則。


リーマスここベッドなんですけど!
近い近い。


隣でニコニコと微笑むリーマスに、取り敢えず同じ微笑みを返しておいた。


誰か私を褒めて欲しいわ。








(あーぁ、たった3年か)
(何の話?)
(ううん、何でもない。)

(来年からの計算をする私って…!)


201000201


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