はじめまして
一緒に暮らそうシリーズ 手塚
油断できない日々

突然だが私はおじいちゃん子である。空手が強くておちゃめで可愛くてシブくてかっこいい自慢のおじいちゃんだ。
そのおじいちゃんにお願いされるとどうしても断れない。とわかっているのに。
「どういうこと?」
バンっと両手でテーブルを叩く。目を泳がせると言うことは、やはり後ろめたい気持ちがあるのだ。
「なまえや、怒らんで聞いておくれ」
「もう一回だけ聞くからね。一回だけ!」
「家を出てくれ」
「意味わかんない!おじいちゃんもう私が嫌いなの!ひどい!」
「おじいちゃんも嫌だけども!これはな、おじいちゃんと親友の約束でな!お互い子供ができたら、」
「知らない!無理だよ!うわーん!」
ぽこぽことおじいちゃんを叩きながらいやいやをしているとチャイムが鳴った。
パタパタと足音が近づいてくる。
「お父様にお客様ですよ」
母の後ろに続いて2人の人が入ってくる。
「あらあら、名前、こっちにいらっしゃい」
「ああ、なまえちゃんはそのままいてくれ。紹介しなくては」
「こんな泣き腫らした顔で人前に出たくない!」
「おお、そうだな。すまんなあ、気づかなくて、早く戻っておいで」


「ということで、お前たちは今日から一緒に暮らしてくれ」
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