W副長銀土






何かが弾ける音がした
振り返って映った光景に、全身の血の気が引いてく音がした
青くなるおれと赤くなる彼、
走り出した足は鉛のように重かった
はやく、はやく
彼の元へたどり着けよと
必死に動かした足元で、何かが跳ねる音がした
酷く、赤かった


「土方あ!!!」


叫び声も虚しく、彼は即死のようだった
腹部にたった一発、
元々白かった肌が更に白かった
抱き上げた体は力なく、だらりと腕が垂れ下がった
ぴちゃん、と何かに触れる音がした

そしてまた、
何かが弾ける音がした




青と赤の境界線は難なく溶ける
110220

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