大好きサトシ

 私は小春。ポケモントレーナーよ。
 今いるのはホウエン地方。
 なんでこっちにいるかというと、幼なじみがそっちに行ったって聞いたから。
 もう1人のは博士がしぶとく教えてくれないからしかたなく、そっちの方を追いかけたってワケ。





「おなかすいたよ〜」
「えぇ?もう?マサトったらさっきジグザグマ見ててあんまり食べてなかったでしょう」
「お姉ちゃん僕の分まで食べちゃったんでしょう」
「まぁまぁ、2人とも落ち着いて……」

 この声は……

「サトシ!!」
「わっ!」
 森を突き抜けて目的人物に飛びついた。
「サトシ〜小さくなったわね〜」
「僕はサトシじゃないよ!」
「小春……」
 懐かしい人物は私が抱きついている人物の隣で頭を抱える。
 その隣にも懐かしい顔。

 ―――女好きのタケシだ。

「小春。とても年下には見えない……君は俺の天使だーvvv」
「いっぺん逝けv
 モンスターボールを掴んでジグザグマ登場。
殺れvジグザグマ。私が許す
ぎゃー!!
 とりあえず、タケシの始末完了っとv
「だれがてめぇの天使だっての」
「ジグザグマゲットしたんだな」
「うん。可愛いでしょう?サトシに見せてあげたくってさv」
「サトシ。この人だれ?」
「俺の幼なじみの小春」
「えへvシゲルからサトシを奪ったポケモントレーナーよ」
「シゲルって?」
「「俺の(私の)ライバル」」
一応聞くけど、どういうライバル?」
ポケモントレーナーとして」
恋のライバルとして」

 私とシゲルはサトシを巡る恋のライバル。
 もちろん。私にシゲルが勝てるわけないでしょうv
 大体私女だしv

「あなたたちは?」
「私はハルカ。新人ポケモントレーナーよ」
「僕はその弟のマサト。よろしく」
「新人ポケモントレーナーのハルカちゃんにその弟のマサトくんね」
「そういえば、どうして小春がここにいるんだ?」
「当然。サトシに見せたいものがあったからに決まってるじゃない」
「「「見せたいもの?」」」
 私は腰のモンスターボールを掴んで投げる。
「でておいで、エーフィー!」

 エーフィー。
 イーブイの進化系。
 シゲルのイーブイがブラッキーに進化して、サトシがなついたって自慢話聞いた気がするの。
 しかもライバルシゲルからv
 ふふふ。
 これでサトシは私のものv

「「「か……可愛いvvv」」」

 3人の目は私のエーフィーに釘付け。
 でもね。サトシ。
 あなたの方がエーフィーの何百倍も可愛いわよvvv

「シゲルのブラッキーより可愛いわよねv」
「ん〜……どっちも可愛いな」

 な ん で す と ! ?
 シゲルのブラッキー可愛い?

「……サトシ。ここでお別れのようね」
「え?またすぐに行っちゃうのか?」

 くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!
 可愛いぜ今畜生!!

「ごめんね。私にはシゲルを超えて堂々とサトシを手に入れるって野望があるの」
「そうか……やっぱりまたシゲルのところか……」
「でも、永遠に私の一番はサトシよ」
「わかった。またな。小春」
「うん」

 可愛いよう〜!!!

「バイバイ。小春」
「バイバイ。小春お姉ちゃん」
「さ……さようならマイスイートハニー!」
「バイバイ。ハルカ、マサト」
「お……俺は?」
「さよなら!!」

「小春ー!!!!」


 タケシの声は永遠に私に届くことはありませんでした。(合掌)



⇒あとがき
 初めて書いた文字をいろいろいじったギャグ。
 まさかポケモンに手を出すとは……当時の私、侮りがたし。
20030206 カズイ
20070619 加筆修正
res

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