◆恋はマヨネーズ味

「旦那、俺、疑問に思ってることがあるんでさァ」
 珍しくまじめな表情の沖田に銀時も強く頷く。
「俺も疑問だ。なんでこいつが普通のカツ丼食ってるのか」
「犬の餌じゃねぇんでさァ」
 ごすっと沖田の頭に鞘に入ったままの土方の刀が重力に従ってぶつかる。
「本人目の前にしてそういう話してんじゃねぇよ」
「ふふふ、おもしろい人たちですね」
 くすくすとこの店の店員である小春は笑いながら言った。
「ただの馬鹿だよ」
「仲良しですね」
 ほのぼのという雰囲気を漂わせる小春とは対照的に三人の顔はとてもいやそうだ。
「「「どこが」」」
「そういうところです」
「こら、喋くってねぇで注文とれ」
「はーい。では、失礼しますね」
 奥から聞こえる声に小春ははっとして土方たちに声を掛ける。
「……で、結局のところどういう理由なんでさァ」
「注文すりゃわかるよ。あいつの作る飯は何作ってもマヨネーズの味しかしねぇから」
「うわ、なんかリボーンのビアンキのポイズン系の食い物っぽいな」
「いや、旦那。それは別の物語の話だからやめといたほうがいいんじゃねぇですか?」
「それもそうだな」
「小春、おかわり!」
「「頼むんかい!!」」



⇒あとがき
 銀魂好きになりました。
 土方と、銀時と、ヅラ子が好きです。(ヅラ子については愛が歪んでおります)
20041118 カズイ
20070326 加筆修正
res

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