くんくんはすはす





「なぁ、お前それ癖なの?」
「んー?なにがっすか?」
「そーやって俺に抱きつくの」
「…だめっすか」
「いやだめじゃねぇけど、お前キスとかは逃げんのにそれは積極的だよな」
「そ、それとこれとは別です!あーゆーおけぃ!?」
「はいタメ語ーチョップ!」
「いだっ!英語にもタメ語ってあるのかよ!」
「チョップ!」
「いだい!」
「つか俺トイレいきてぇんだけど」
「えー」
「なんで、えーだよ。てかトイレまでついてくんの?」
「さすがにそこまではしないっすよ!」
「あっそ」















「沢村?」
「おかえりなさい」
「…なんで俺のベッドにいんだよ」
「だって先輩トイレ行っちゃうから」
「なに、お前ホームシック的な?」
「いやちがいますよ」
「じゃなに」
「…先輩の匂い落ち着くから…」
「寂しいのかよ」
「いやそんなことは…」
「ふーん。(ゲームするか…)」
「先輩、」
「あん?」
「抱きついていいっすか」
「またかよ」
「だめっすか」
「…キスさせてくれんなら、いいけど?」
「えぇ!?」
「なんだよ嫌なのかよ」
「嫌じゃ…ないっす…」
「じゃあ降りてこいよ」
「はい…」
「(…緊張しすぎだろ、笑えるー)」
「(うぅ…緊張する…)」
「、………」
「っ、……!」
「…お前ほんと慣れねぇな」
「ごめんなさい」
「いやいいけど、息止めるのやめろよ」
「えぇ!?でも鼻息荒いと恥ずかしいし!」
「てかあんな幼稚なキスぐらいで顔真っ赤にしてんなよ」
「お、俺は昔から血色がよく…」
「へーへー、てか続きしてぇんだけど」
「えぇ!?」
「なんだよ。俺でもそろそろ傷付くぞ」
「いやちがいます!俺もしたいようなしたくないような…」
「まぁ問答無用で襲うけど」
「え、ちょ、まって!」
「なんで。お前俺に遠慮なしに抱きつくだろ」
「そ、それとこれとはレベルがちがう!いだっ!」
「お前後輩だろ。先輩がヤりたいっつってんだからヤらせろよ」
「横暴だ!」
「知らん」
「いやまってほんとに!」
「ちっ」
「(舌打ちされた…)明日にひびくし…!」
「……わーったよ」
「ご、ごめんn」
「謝んなバカ村」
「バカじゃないっす!あと、するのがイヤとかじゃなくて」
「わかってるよ」
「……先輩、」
「なんだよ」
「抱きつきたいっす」
「………おら、こいよ」
「! へへっ」
「なにわらってんだ」
「先輩好きっす!」
「……あっそ」
「…先輩は?」
「好きじゃなきゃキスなんてしねぇだろ」
「ちゃんと言って欲しいっす」
「我慢してる身にもなれよ」
「?なにを?」
「………。」
「いで!なんで!?」
「好きだ」
「!!…ふへへへへ」
「きもい」
「先輩ちょっと顔赤い」
「うるせーお前が言うな」







「てかお前匂いフェチだったの?」
「違いますよ!倉持先輩の匂いが好きなんですー!」
「っ、おまえな…。てかどんな匂いだよ。普通に共同で使ってる洗剤の匂いしかしねぇけど」
「そんなことないっすよ!」
「じゃあどんな匂いがすんだよ」
「んー…ソーダみたいな?」
「なんだアイス食いたいのか」
「ちがう!あ、ちがいます!」
「ひゃは、てめー言い直したな?関係ないんだぜチョップ!」
「いたっ!」














「(沢村は布団干したときの匂いだな)」





end


沢村が倉持先輩に抱きついてくんくんしてたらいい常に
そんで倉持先輩はそれをしゃーねぇなとか言いながらもよしよししてたらいい
なんだこれ犬と飼い主みてぇ


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