▼ 再会をまた。
真綾
「…最後に1回だけね」
真琴は小さく笑えば、隣で眠っている綾に顔を寄せては唇に口付けた。
最後の1回と、もうこのキスで真琴が想ってる綾の気持ちはきれいさっぱり忘れるから、と。
「……好きだったよ」
キミの伸ばした髪もすき、笑った顔もすき、拗ねた顔もすき、寝てる顔もすき、全部が好き、でした
「俺が本当に好きになったのはお前だけだよ」
寝てる彼の髪を触った後に、脱ぎ捨てていた、床に散らばった服をかき集めては着込んだ。
今度もし、会える時があるなら、君にこう囁こう。
「愛してるから、もう一度付き合ってよ」
と。それまでは、さよなら。
君との思い出を大切に俺は戦争に行くよ
真琴は小さく笑った後に立ち上がり、部屋からそっと出ていった。
片手に武器を持ちながら、任務へと向かったーーー…
END
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