▼ 赤面の理由。
【真綾】
「何度も入ってるのに、そんなに恥ずかしい?」
「…うるさい」
何度も一緒に入ってるお風呂なのに真琴には何故そこまで恥ずかしいのかわからなかった。
赤面しながら、お湯をぱしゃぱしゃと揺らし遊ぶ綾についクスクスと笑みがこぼれてしまう。
「あーや?」
「うるさいってば」
真琴は後ろから抱きしめながら彼の背中にうなだれた。
いつも初々しい反応をする綾が真琴は好きだった。好きになった人は初めて。では、ない、真琴でも心から好きになったのは初めて。
とても、愛しくて離したくない存在。
「綺麗な背中。怪我、しないでよ」
「真琴こそ。いつも、怪我だらけで帰ってくるくせに」
真琴は必ず任務が終われば全身血だらけでもう、たってるのもやっとなぐらいに怪我を負ってくる。
相川澪に背負われながら帰ってくる真琴にいつも綾は気が気ではなかった。
人目を盗んで入りこめば真琴は包帯だらけでいつも綾を見つめる真っ赤な瞳は閉じられていて。
微かな呼吸音だけが、部屋を包むときは、真琴はもう起きないんじゃないかと不安になってしまう
「綾?」
「……」
くるりと向き合えば、真琴に抱きついた。この世界だからこそ今の時間を大切にしなければどちらかは死ぬかもしれないのだから
「ふふ、変なの」
「ほっといてよ」
「好きだから、ほっとけないよ」
真琴は抱きしめなから、つぶやいた。
いつもは跳ねてるはずの綾の髪は水により元気は失いしょんぼりとしてる髪を撫でながら、顔を寄せ、口づける
何度、口づけても飽きることのない唇。いつまで俺を魅了するんだ
「ねえ、綾」
「なに?」
「ずっとそばにいてよ」
そんなのと紡ごうとした綾の唇を塞げば答えを聞かない。
真琴はただ、聞きたくなかった。この先いつ綾から嫌い、別れようの言葉を聞いても動揺せず、笑顔で送り出してあげれるまで、まだ、待って
今度は手放さないで、この手で守ってあげたい。君が俺に飽きるまでは
「綾、シようか」
「いきなりな、っん」
「いーから。付き合ってよ?」
首筋に唇を寄押付ければきつく吸い付き赤い跡を残した。 この後がいつまでも消えることなく残ればいいのにと跡をなぞりながら真琴はそのまま唇を下に滑らせた
end.
「真琴、ばっかじゃないの?!」
「つい、興奮しちゃって」
「もう真琴とはシないから」
「相手してよ?一人でするなんてやだよ」
prev / next