▼ 有り触れた日常
【帝+青夜】
「ちっ…ふざけんじゃねえよ、あのハゲ!」
「まあまあ、帝落ち着きなよ」
「あ?青夜はあー言われて腹立たねぇのか?」
帝はイライラしていた。 先程、上官からの日々の破損、破壊の説教を隣にいる青夜と受けて、終わった直後だ
「あー、イライラする」
がしかしと頭をかきつつもすぐそばにいた部下を捕まえればおらおらと軽くどつく帝に青夜はただ、笑った
「ちょ、椎名先輩!やめてくださいよ〜〜!!」
「あっはは、帝ったら!」
笑いながら過ごすこの日々をただ、大事にしよう。
いつ消えるかわからない。いつなくなるかわからないこの日常なのだからーー
「なあ、青夜」
「なあに?」
いつか俺がいなくってもちゃんと守ってくれるやつを見つけろ。
「俺はずっとお前を大切な友達で大切な相棒だと思ってるぜ」
「うん!俺も帝が大好きだよ!!」
この先、最悪な未来が待ってようがきっと俺はずっと青夜を嫌いになんてならないし、ずっと好きな大切な友人だと思っている。
「青夜、 さっさと帰るぞ」
「も〜、帝なんなの?」
「うるせえ。おら、お前も帰んぞ」
さっき、おらおらとどついていた部下を引き連れながらも、ただ、笑った
この楽しくて幸せな日々がずっと続きますように
帝はこの先の未来が連想できようとも、目を閉じて今の幸せだけを信じる。
end.
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