続きかと思った?残念!書きたい話をちまちま場面ごとに書いていくページだよ!


(^O^)<死期を過ぎても死なない円堂と刺客

「なんだかんだで死なないな、俺」
「運が良いね、馬鹿の癖に」

死期を過ぎた俺は、免れるはずだったテスト勉強をしている。ミストレは頭が良く、俺を馬鹿にして楽しみながらも教えてくれる。いざとなればミストレはみえないのだからカンニングし放題だ

「俺は天使だからそういう悪事は出来ないよ」
「いいだろ!どうせ死ぬんだから!それにミストレこの間俺のプリン食っただろ!そのお詫びとして!」

「それは今勉強し教えてんのでチャラ、それに赤点とってお前が泣くのみれるしな」
「この悪魔!」
「なんとでも」

ぐぬぬ、とミストレと睨み合っていると横にあった窓が割れた。実際にはパン!という激しい音とガラスが落ちる音を聞いただけであった。ミストレが素早く俺を助けてくれたらしい。俺の目の前にはミストレの鎖骨がある。

「規則違反だミストレーネ・カルス。正規の規則に従い、俺が代理として魂を回収しに来た。」

「……バダップ…!」

ミストレに抱えられたままであったが、銀色の髪と鋭い瞳が目に入った。ミストレも中々悪人顔だが、バダップと呼ばれたヤツも悪人顔だ。天使の人事は間違っている。バダップはガラスを踏みながら部屋に入って来た。俺をみる瞳は、最初に会ったときのミストレのように鋭く、冷たかった


(^O^)<ミストレの羽根

天使の羽根が白いのは潔白の印。嘘をつけば白さは失われて黒くなってしまう。黒くなれば悪魔となり、もう帰れなくなる。悪魔は人間の血肉を欲し、魂も身体も喰らう。悪魔ではなくその姿は鬼のようで、天使はそいつらを始末する仕事もある。かつてのライバルが鬼になった姿をみて、俺はなるまいと思っていた

「ミストレ、大丈夫か?」

しかしどうだ。俺は嘘をつき続けている。円堂守の死期を天使の力で伸ばし、神に逆らっているのだ。羽根は日に日に黒ずんでいくようだ。円堂には話しをしていない。あいつは馬鹿だからきっと死ぬ。俺は死んで欲しくない。天使という立場はいらない、あの馬鹿に生きて欲しい。

「なんで」

円堂が少し心配そうな表情をしている。こいつは馬鹿だからたまにわからない。

「最近、ぼんやりしてるから」

意識が悪魔に傾いているのだ。羽根が黒くなればもう人間の血肉のことしか考えられなくなる。円堂のことも食べてしまうだろう。しかしそうはさせない。

「お前に心配されたら俺の終わりだな。俺はバダップに用があるから、先に帰ってろ」
「ああ、わかった」

円堂が帰ったと同時に隣にバダップが現れた。バダップは俺の羽根をみて眉をひそめる。

「もし俺が悪魔になったら、円堂を食う前に俺を殺してくれ。そして何も円堂には知らせず、円堂が死んだらお前が魂を回収しろ」
「…了解した。しかし、お前…」

バダップの言いたいことは分かっている。俺が一番、よく分かっている

「…もう身体が血肉を欲しがってる。力を抜けば暴走しそうだ。だが俺はまだ、円堂の傍にいたい。鬼になるその瞬間まで、傍に」

羽根が黒くなる。視界は赤くなる。円堂の傍にいたい。生きて欲しい。あの馬鹿の願いが俺のものになるとは思いもしなかった。悔しい。悲しい。解決策もない俺にバダップは何も言わずに去った。有り難かった。このミストレが泣く姿など、何人たりともみせるわけにはいけないのだ。


(^O^)<あらしの夜に編


「俺が死ねばミストレはまた天使に戻れるんだろう!?」

逃げた山道は歩きにくく、雷雨のせいで手を繋いでいるのにミストレの姿を見失いそうになる。ミストレは何も言わず歩き続ける。

「なあ、!!」
「うるさい!黙れ!」

振り向いたミストレの顔は泣いているのか雨なのか、とにかくぐちゃぐちゃだった。しかし、俺も同じだ。雷が迫ってくる。

「お前が好きだ!だから死なせたくない!これでいいだろ!」
「俺も同じだ!だけど俺はもうミストレに願いを叶えてもらった、人生に後悔なんてしてない!だから、だから…」

「ミストレが鬼になるなんて、いやだよ…」

雨の音がうるさい。雷もうるさい。ミストレの涙も俺の涙も溢れる。なぜ幸せになれない。気持ちは同じなのに、結末は片方しか残らない。



(^O^)< アトガキ

明るい話かと思いきや暗い結末でした。ハッピーエンド主義を直したくて。ちょこっと出てきたライバルは照美ちゃんです。次に書く予定の話とリンクしてる感じにしたい。つまり、(^O^)

ちなみにこのお話のミストレの服は某錬金術師にでてくる嫉妬さんの衣装をイメージしました。それに腰から羽根が生えてます。どなたかそんなミストレを描いてわたしにください…

以上 (自称)天使と願い事でした。
機会があればきちんと書きたいです


 
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