サッカー部の面々は名前が広く知られている。顔が良かったり、性格が良かったり、サッカー意外にも見所がある人物が多いからだ。

アフロディと源田はその中でも上位にランクインする人物だ。新聞部の"美形"と"優しい"の部門ランキングでは、それぞれ(同等もいたが)1位だった。

「ほら、今日はピーマンを食べやすいように肉詰めにしてみたぞ」

「わあ美味しそうだね。僕は果物をあげる、身体に良いんだよ」

そんな2人は昼食時間になると俺を連れ出してランダムに場所を選んで昼食を食べる。

風丸やヒロト達が探す声がするのだが、俺はそれに答えてはいけない。

「冬場は冷えるから保存が効いて助かる」
「でもレンジが欲しいね、暖かいのが食べたいよ」

アフロディと源田は豪華な弁当箱を机に並べていくと俺をみた。

「さぁ食べよう」

アフロディの掛け声で源田が手を合わせ、それに俺も合わせる。

机が学校のものでなければ、きっと一般家庭と同じ光景がそこには広がる。

「頂きます」



アフロディと源田は付き合っている。公になっていないけれど、サッカー部の中では割と有名で、誰も嫌悪をしない。

女子のようなアフロディが体格の良い源田をリードしていると聞いた時は驚いたが、周りも納得するだけだったからそういうものなのかと納得した。

しかし、2人は俺に付き合っていると告げた翌日にやって来た。仲良く手を繋いで笑っていたのをいまでも覚えている

「僕たちの子どもになってくれないかい?」


衝撃、衝撃。アフロディの言葉に源田をみれば、源田は少し恥ずかしそうにはにかんだ。違うだろ

「え、え?」

「僕たちは男だからどちらも子どもが産めない、でも子どもが欲しい。とても愛らしくて大好きで守りたくなるような子ども」

「どう考えても円堂しかいないんだ、俺たちは円堂が大好きだから、どうしても円堂がいいんだ」

理解出来ないままアフロディの腕が俺の腕をとり、源田は俺とアフロディと手を繋いだ。背丈が全く違うのに綺麗な円が出来上がった。

「だ、大好きってお前たちは付き合ってるんだろ?」

「そうだよ、でもどっちも好きだし、どっちも大切だから。どっちも欲しいんだ」

「きっと楽しい家庭が築けるから」
全てが論理飛躍をしていた気がするが、2人と繋ぐ手は何よりも温かくて俺は頷いたのだ。




「円堂ー!」
「守ーっ!」

今日も遠くでみんなが呼ぶ声がしたが、俺は聞こえないフリをしてピーマンの肉詰めを口に運んだ

「ん、美味しいよ。ママ、パパ」

そう呼べば、アフロディと源田はとても幸せそうな表情をするから、俺は今日も2人の子どもになる。



素敵な三角関係


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照円源のつもりで書いたのになんだか違う物が出来てしまった…

源田受けも…好き…



 
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