愛とはなんだという疑問を胸にかかえた少年は、目の前に広がる人間の波をただの人間としか認識していなかった。彼にとって人間は人間であり特別好きも嫌いもないのだ。全てが彼のなかで平等であり、あってもなくても変わらない波。少年は好きだと告げられたあの人間の顔を思い出すことができない。無数の人間を覚えていられるほど少年は人間に関心がなかったからだ。少年は愛を知らない。しかしながら無数に存在する人間の群れだって愛を知らないことを少年は知っていた。<愛の行方>

↑円堂くんで書きたかったけど書けずに没



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