12



どんなに

この刻に留まろうと

足掻き苦しんでも

流れ行く刻に

逆らうことは叶わず

ただ過ぎ行くだけだ



君に逢えども

もう特別な物ではないのだと

空っぽになっていく

小さな心で実感する



僕だけでも

この刻に留まりたかった

特別な君を

僕だけのものにしたかった


でも今の僕に

抗うだけの力は有りはしない



さようなら

特別だった君

ただひたすらに

君に出逢えたことに

感謝を込めて


『12』


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20111231



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