快楽のつくりかた | ナノ
蜂蜜色の柔らかい髪の毛も薄茶の瞳も高く整った鼻梁もぽってりした唇も全部、全部
「壊したくなるんだよね」
「何ですかィ急に」
「沖田見てると壊したくなる。壊して、壊して、壊したい」
趣味悪ィや。と呟き歪めた口元。沖田のこの嫌悪の表情。ああたまらない。
私は沖田のこの顔が好きだ。恋してると言ってもいいかもしれない。沖田じゃなくて、沖田のこの表情に。もっと見たいずっと見ていたい出来るならば永久に。
「もし私が真撰組裏切ったら、それは沖田のせいだからね」
「勘弁して下せェよ面倒臭い」
「もし私が真撰組裏切った時、沖田に刃向けるその理由はね」
すぐ横にいる美少年に手を伸ばした。滑らかな頬に爪をたてて引っ掻くと容易にその皮膚は裂ける。あ、血。
快楽のつくりかた
「これで満足できなくなったからだからね」