小ネタ | ナノ


「だからあそこにも罠張った方が良いっつったじゃないですか」
「いや俺の予定ではこっちには来ないはずだったんだって」
「来てるじゃん!来てるじゃないですか!あんなマンモス突進してきたら死ぬわマジ」
「逃げりゃあ大丈夫だろ」
「まあいいよね土方さんは、マンモスより速いから」
「は!お前マンモスなめんじゃねえぞあいつら本気出したらやべえからな」
「だったらなおさらあそこにも罠張っとけば良かったのに」
「過ぎたことだろ、過去は振り返んな振り返んな。俺はいざとなりゃ木の実でもぶん投げりゃ良いとして、とりあえずお前は弓矢持て、行くぞ」
「結局狩んのかよ」



「もうちょっとでかくするか」
「そう?でもたんぼには十分水行ってますよ」
「いやでも水車っつーくらいだからもっとででーんとしようぜ」
「でもあんまりおっきくすると山崎さんとこに水行かなくなりますよ」
「あいつこないだ井戸掘ってたから良いんだよ」
「ああ、だからあんな土塗れに」
「まあとりあえずあとちょっとな」
「めんど」
「はいはいつべこべ言わずにこれ運べ」
「ええー」
「終わったら肩揉んでやっから」



「貴方様だと、すぐに分かりましたわ」
「え?」
「だって、矢文を素手で投げて木に刺す方なんて、貴方、十四郎様しかおりませんもの」
「…弓を引くより、よく刺さるもので」
「やはり、面白いひとね」
「はあ、」
「明日もまた、大きく振りかぶる貴方様を見られるのですか」
「まあ、予定では」
「では、わたくし、楽しみにしておりますわ」



「はいこれ、」
「なにこれ」
「見りゃ分かんだろ、蝦夷の土産だよ」
「土産?土方さん任務光の速さで終えてきてくれたのに土産?」
「俺くらいの忍になればちょちょいのちょいっだっつの」
「それにしても土産…」
「今日の敵ちょっと雑魚すぎたわ、そこらへんにあった雪玉蹴ったらそのまんま気絶した」
「でも何でまた、りす」
「お前に似てた。俺について来るとことか」


「何で駄目なんですか、いいんですわたしがやりたいんですから」
「似合わねえよお前には」
「芸妓はわたしの夢なんです、土方さんに止められてもやりたい」
「やめろ、芸妓なんか」
「いやです。いくら土方さんでも譲れない」
「何で芸妓にこだわるんだよ」
「逆に何でいけないんですか」
「それは、お前、あれだろ」
「なに」
「芸妓なんかになったら簡単に会えねえだろ」
「はい」
「お前はまた顔真っ白にしててんつかてんつか踊ってわけわかんねえ江戸中の男にちやほやされんだろ」
「それはどうでしょう。まずてんつかてんつかは踊らないと、」
「お前は黙って俺の周りうろちょろしてろってこった」
「は、それって、」



「わりいな、こんな小家で」
「いえ、土方さんと一緒に住めるってだけで十分です」
「俺がもうちょっと稼げれば」
「良いんですよ。明るすぎる家はひとを駄目にするって言ってましたし」
「誰が」
「お隣りの森さん」
「ああ、鴎外な」



「土方さん」
「なんだよ」
「エレベーターってガチで止まるんですね」
「あー、だな」
「息できなくなって死んじゃったりとかしないですかね、土方が」
「お前がな」
「暗いし寒いし怖いからしりとりしよう土方さん!はい、マンモス!」
「お前はまた面倒くせえのを」
「はい、マンモス!」
「…水車」
「矢文!」
「土産」
「げ、げ、げ……芸妓!」
「こかよ…小家」
「エレベーター!」
「た?だ、でも良いんだよな?」
「うん」
「たんぼ、はなんかアレだしな…た、だ、た、」
「だいすき」
「…ばかお前の番じゃねえよ」
「すみません。言いたくなっちゃって」




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