それは、十番隊である日番谷冬獅郎が井上織姫の家でお世話になっている時のことだ。いつもと同じように夜活動し、朝戻ってくると織姫の姿が見当たらない。散歩にでも行ったのだろうか、そう思いながら腰を下ろす。そして空腹を満たす為に、乱菊が買ってきたという弁当を食べようとしたときだった。ガチャッとドアが開くような音がした、しかし玄関のドアではない。室内でしたのだから。恐る恐る振り向くと、そこにはタオル一枚の織姫が立っていた。

「んなっ!い、いいいいい井上!」
「あれ、冬獅郎君だ〜。お帰りなさい!」

こんな状況でも笑顔を忘れない天然娘、井上織姫。動揺を隠せない日番谷は大量の汗を流し、顔を真っ赤にしている。そんな日番谷に気づかない織姫は、冷蔵庫から牛乳を取り出し腰に手を当て一気飲み。

そして、一言。

「ぷはあ。やっぱお風呂の後に飲む牛乳は最高だね!」
「お、お前には恥じらいがないのか!」

怒鳴る日番谷を気にする様子もなくエヘヘと笑うだけ。着替える素振りが全く感じられないので、日番谷は無理やり洗面所に織姫を連れて行き閉じ込める。ドンドンと織姫が戸を開けるように日番谷に頼むが開けてくれそうにない。

「お前が着替えたら開けてやる!さっさと着替えろ!」
「…う、うん。早く着替えるね!」

日番谷が何故怒ってるか分からない織姫は、?マークを浮かべながらも着替え始めた。静かになったことを確認した日番谷は力が抜けたように腰を床に下ろす。

「勘弁してくれ…。俺だって、男なんだよ…」


俺だって男
(あんま無防備だと襲うぞ、こら)


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