「…シ、シロちゃん!」
「…?!」

突然後ろから普段呼ばれることのない呼び方で呼ばれ、驚く。振り向くまでもなく、その声は日番谷の愛しい人、井上織姫であった。彼女は頬を軽く染めながら、日番谷の方を見ていた。日番谷はゆっくりと近づき、織姫の頬をつねった。頬をつねられ、織姫は痛いよ冬獅郎くんと言って抵抗するが意味がなかった。意外と力が強く、織姫の力では敵わない。

「シロちゃんって何だシロちゃんって。いつもと呼び方が違うじゃねえか」

むすっとしながら、そう言う日番谷を見て織姫は笑い出す。突然笑い出した織姫に日番谷は首をかしげる。何が面白いのかというような表情で。

「シロちゃん可愛くていいと思うんだけど…。冬獅郎君より絶対こっちの方がいいッスよ!」
「んなっ!」

満面の笑みで言われ、怒る気も起きない日番谷。寧ろ可愛すぎる笑顔に何も言えなくなる。そして、シロちゃんでもいいかもしれない、と真剣に考え始めてしまった。

「呼んでもいい。だが、呼んでいいのは井上、お前だけだ。いいな?」
「…!ありがとうシロちゃん!」


お前だけは特別だから


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