彼女を初めて見たのは、黒崎一護が瀞霊廷に朽木を助けに来たとき。黒崎一護の後ろに彼女はいた。死ぬかもしれないという不安な気持ちが表情に表れていた。でも時々見せる、凛とした迷いのない表情に俺は心を奪われた。正直現世の女なんて、すぐに泣くわがままで醜い奴ばかりだと思っていた。でも彼女は違った。俺は、彼女と少しずつ話すようになって、1ヶ月経った頃には彼女を好きになっていた。好きになったらその想いはどんどん大きくなり、我慢ができなくなった。だから俺は思いを告げた。返ってきた言葉は「はい」、彼女は思いを受け入れてくれた。

「檜佐木さん?ボーッとしてどうしたんですか?」
「あ、いや。何でもない」

昔の思い出に浸っていた俺は、今膝の上にいる愛しい彼女の髪を撫でた。胡桃色の艶やかな髪は、さらさらとしていた。

「織姫、今日もかわいいな」
「も、もう!檜佐木さん!からかうのはやめてください!」

俺が褒めると彼女は必ずこう言う。冗談でもからかっているわけでもなく、本気だ。かなり。でも織姫は信じてくれない。

「そういうところも可愛いんだよ。キスしていいか?」
「だ、駄目って言ってもいつもしてくるじゃないですか…っ」
「あー…、そうだったか?…まあ、気にすんな」

俺はそのまま口付けた。ゆっくりと味わうように、舌を入れたりして、深くゆっくりとキスをする。彼女の苦しそうな呻き声にさえ、興奮している俺。つい首元を舐めてしまった。織姫はビクッと体を震わせる、その時の表情は色っぽくて俺の理性はもうギリギリ。彼女への思いはもう止めることはできそうにない。


想いは止まらない
(このまま、食べてしまいたい)


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