▽ギン視点
会いたくて、会いたくて仕方ないんや。可愛いあの子は、僕の中で大きな存在になっていることに気づいてしまったから。現世から来た可愛らしい女の子は僕の心を一瞬で盗んでいった。井上織姫、死神代行である黒崎一護の仲間。立場上手を出してはあかん女の子なのは分かってる、でも諦めることができへんのや。
「イヅルー…あの子連れてきてくれへん?」
「あの子、と言いますと?」
僕が聞くと分かってるくせにとぼけるイヅル。生意気になったもんやな、にやにやとい
やらしい笑みを浮かべながら聞いてくるなんて。別に、そんなことどうでもええけど。
「織姫ちゃん」
分かりきっていると思うねんけど、言ってみるとイヅルは無反応。ひどない?隊長が恋の病に苦しんでるゆうのに。まあ、毎日同じこと言ってるんやからこういう反応になるのは仕方ないねん。でもどうしても会いたくてたまらんのや。彼女の姿を一目でええから見たいねん。
「あ、井上織姫がいらっしゃったようですよ?市丸隊長」
「ほな、あとは任せた」
そう言って席を立って歩き出す僕の後ろでいつまでもイヅルが何か叫んでいた。でも今は織姫ちゃんに会う方が重要なんや。会いたくて会いたくてたまらなかったあの子が、近くにいる。それだけで僕の胸はこんなにも高鳴る。んで、姿を見るともうはち切れそうなぐらい胸がいっぱいになるんや。
「織姫ちゃん!」
「あ、市丸さん!お久しぶりです!」
「会いたかったで…!」
思いっきり抱きしめてみると、やっぱり彼女の顔は真っ赤。
「やっぱりかわええわ織姫ちゃん」
やっと会えたね僕の愛しい人
(久々に会うことができた彼女はまた綺麗になっていた)
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