今日はしのーかと久々のデート!ここんとこずっと練習が入っててまともに話も出来なくて寂しかったからすっげえ嬉しい!しのーか、俺の為にお洒落してきてくれてそれも嬉しい。いつも可愛いけど、こういう格好したしのーかもすげえ可愛くてなんかムラムラする。けど。我慢、しないと。
花井に昨日注意されたばっかだし。…好きな女をもっと大事にしろ、か。俺なりにしのーかを大事にしてるつもりだったけど、まだそれじゃ駄目だってことだよな?!だから、今日は絶対に手を出さない。

「でね、田島くん」
「あ、あっなに?」
「これ、中学の卒アル。田島くん見たいって言ってたでしょ?」
「おおおお!しのーかありがと!」

そういえば、言った気がする。しのーかの中学時代見てみたいって言ったら、じゃあ見る?って返事が返ってきて。それでしのーかは早速持ってきてくれた。流石しのーか、作業が早い。

「見てもそんな面白いものないよ?」
「いいの!…中学のしのーかかわいい!」
「え、あっ!田島くん!私なんか見なくていいの!」
「しのーか見なくて何見るの」

しのーかが見たくてアルバム貸してって頼んだのに、見ちゃ駄目なんてそんなの無理に決まってる。しのーか以外に見るものなんてない。

「あ、しのーかこれ誰」
「あ、それはね、ユウマくんって子だよ。すごく女子に人気あったの。」

…へえ、確かにいい顔してるとは思うけど。しのーかに近づきすぎ、顔近い体近いむかつく。あんなにわざとらしくしのーかに近づくだなんていい度胸してる。

「…こいつのこと好きだった?」
「えー?別に興味なかったよ。その人サッカー部ですごく派手な男の子だったから」
「ふーん、そっか」

すげえ安心した。情けない、こんなことで動揺したりして。俺じゃないみたいで少し笑えてきた。

「過去は過去、だもんな」
「え、何か言った?」
「ううん、なんでもない!」


∵きみと歩む未来が大切
(今は今、未来は未来。この先の未来なんて誰も想像できない)


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