全力疾走の先に、君はいる。

「しのーか、しのーか、しのーか」
「なあに?田島くん。」

俺が名前を呼ぶとしのーかは可愛くて首を傾げて俺を見つめた。しのーかの綺麗なグレーの瞳に俺の顔が映っている。その瞳は澄んでいて、俺だけを映していると思うとなんか嬉しくなった。

「んー呼んでみただけ!しのーか大好き!」
「私も大好きだよ!」

しのーかはやっぱり可愛くて、大好き。しのーかの声も、瞳も、唇も、脚も腕も髪もぜーんぶ好き。でもしのーかの笑顔が一番好き!可愛くていつも胸が、きゅうとなる。それは相手を愛しく思ってる証拠だって兄貴が言ってた。それほど俺はしのーかのことが好き。

「ちゅーしよう?」
「う、うん!」

触れるだけのキスで今は十分!だってもっともっとエロいキスしたら、俺はきっと我慢できないし!もう少しだけ、待ってあげる。だから早く大人になって!


∵全力疾走の先に
title by 恋したくなるお題


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