俺は今までに何人もの人間を傷つけてきた、それは今でも変わらない。そう、俺は悪魔赤也と呼ばれる男。この姿は絶対にあいつには見せられない―…。


「ひゃーっはっはっはっは!俺にテニスの勝負を挑むなんてな!」
(今日も雑魚雑魚雑魚雑魚…、ちっ、張り合いねーの)

「く、くそおおおおお!」

ずたずたにやられた相手は血を吐き出した。そんなときに、彼女と会ってしまった。

「切、原さん…?」

彼女は口を手でおさえ、震えていた。無理もねぇか。目をこんな充血させて、服は血だらけだしな…。でも、何だ。なんで、涙がでてくるんだ?こいつに嫌われるかもしれないからか?

「…これどうぞ」

彼女はおびえつつ、赤也にハンカチを渡した。


∵愛しいキミが涙でにじんだ



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