今日も大好きなあのこがやってくる。楽しみで楽しみで、つい顔がニヤけてしまった。赤也に「キモいッス」なんて言われたけど、気にしないぜぃ。

「こんにちは」
「きったああああ!さく…うっわあああ!可愛い!その髪型どうしたんよぃ!」
「あ、カチューシャ朋ちゃんから貰ったので髪型もアレンジしてみたんです」

桜乃は薄ピンクのカチューシャをつけていて、髪はいつものみつあみではなく横で軽くお団子結びにしていた。

「可愛い可愛い!すっげぇ似合ってるぜぃ!」
「あ、有難う御座います」

桜乃は頬を染めて微笑んだ。生きてて良かった…!そんなことを思っていると、ほんの一瞬の間で桜乃はほかの立海メンバーに囲まれていた。

「あぁああああ!竜崎に近づくなよぃ!」
「なんじゃ、ケチじゃのう。少しくらいいいじゃろ」
「駄目駄目!竜崎は俺のもんだから!」

桜乃の肩にすっと手を乗せて、悪魔の手から桜乃を救ったブン太。その顔は、憎たらしさがにじみでていた。

(覚えてろよ、丸井)
(ふむ、貞治に乾ドリンクでも頼んでおこう)
(今度は竜崎に化けて丸井を騙してやろうかのう)

そんな恐ろしいことを考えている立海メンバーをよそに、桜乃とブン太はずっといちゃついてたとさ。


∵きみは俺だけのもんだから!



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