▽冬花視点

守君はとってもまっすぐな人。サッカーに真正面から向き合い、いつでも真剣勝負で立ち向かう。ときに迷うこともあるけど、そんなときは私が支えて、一緒に道を歩んでいくと約束した。守君とこれからを一緒に歩んでいけると思うと嬉しくて、涙があふれそうになる。やっと思いが通じ合えたんだって、嬉しいの。

「ねえ、守君」
「ん?どうした冬っぺ」
「私すごく幸せだよ」

笑って言おうと思ったのに涙がこぼれて、涙声になってしまう。かすれた私の声、こんな声しか出せないなんて見苦しい。笑って言おうって決めてたのに。涙はあふれて私の頬を伝う。守君は生温かいそれを指で優しくぬぐってくれた。そして頬を撫でてくれる。私は守君の手を上から握り、頬をすり寄せる。すると守くんは「やっと笑ったな」って笑いかけてくれた。

あ、私の好きな笑顔だ。まっすぐで、光り輝いている、太陽みたいな笑顔。私はこれからこの笑顔を近くで見ることが出来る。すごく、幸せ。

「守君、大好き」


一番近くにある太陽


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