- ナノ -


木ノ葉隠れ創設編

-木ノ葉警務部隊設立-


警務部隊に関しては、部隊長にうちはの者を任命する事に決定し、その後の話し合いで部隊に引き入れる忍達の選定も行われた。


後日そのうちはの忍に話を通し、警務部隊として派遣する忍達も次々に選ばれ配属された。そこにはやはりうちは一族が多く含まれていたが、猿飛一族や日向一族などの名を馳せていた一族の忍も加えられた。前回の戦争で千手一族が多く死んでしまった為という事もありそれ以外の一族の忍で構成された。


警務部隊の本部と牢獄とは隣接して設置する予定だった為、里の中心街からは離れた場所に建てられる事になった。センリとマダラの自宅とはまるきり反対側の森の周辺だ。

それだけでは広い里を警備するには心許無いので、里の四方に警務部隊支部も設置された。



警務部隊の隊長にはうちはカガミの父親が抜擢され、里ができた当初から里の為に功績を残してきたカガミの父も快くその任務を引き受けた。

警務部隊の紋章にはうちは一族の家紋が少し引用され、一目で警務部隊だと分かるように服にも施された。


それから警務部隊が実績を出すのは数ヶ月もかからなかった。夜の商店街で悪さをする者達を懲らしめている場面が幾つか目撃され、騒ぎを起こすと警務部隊が制裁を加えにやってくると噂がどんどん広まり徐々に治安悪化も治まっていく。

背中に描かれた警務部隊のマークを見ると呑み会で騒ぎ過ぎている人間は、途端に口を噤んで静かになるくらいだった。

街の住人からすれば警務部隊は里内の悪者を退治する正義の味方のような存在なので、大いに頼りにされた。

木ノ葉警務部隊は里内の治安を守る為の存在としてどんどん浸透していき、それに憧れる子ども達も増えていった。里外の任務のように派手に戦闘を起こしたりする訳ではないが、荒くれ者というのはどこにでもいる。時には忍達の喧嘩を制裁しなければならない時もある。暴力で解決しようとする輩達を一瞬でねじ伏せる様は確かに子ども達からしたらヒーローのようなものだ。


それに里内の治安維持を任されるということは、里の上層部や火影から大いに信頼されているということでもある。部隊長に命名される事になるうちは一族は里からその大きな信頼を得ている事になるので、里内の一般人からも信用を得て更に頼りにされる事になった。
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