- ナノ -


木ノ葉隠れ確立期、発展期編

-子ども達との日常-



ナルトとサスケはぶつかり合いながらもいいライバルとして過ごしているようにセンリは感じていた。

リンはナルトのクラスでは無くその学年のくの一クラスを受け持っていた。ナルトと同学年の女子達だったが、やっぱり男子よりませているとリンは話していて何人か注目している人物もいるようだった。

カカシは暗部として任務につくようになってからあまりリンと共にいる所を見かけていなかったが、元気でやっているようだった。


自来也はたまにだが里にも帰って来ていてその時はセンリも一緒に食事に行ったりしていた。大蛇丸の動向は掴めていないようだったが目立った暗躍も無さそうなので自来也は少し安心していた。


「里に帰ってきてもマダラ様がいないのではつまらないですのう」

『マダラもそう思ってるだろうね。次にマダラと会えたら一緒にご飯にでも行ってあげて』

「しかしマダラ様は女子がいる店を極端に嫌がりますからのう、難しいところです」

『マダラの好みはなかなか難しいからね……諦めないで色々なところに連れてってあげてよ』

「それをセンリ様が言いますか!相変わらず、天然ですな!」


自来也はマダラの良き呑み仲間でもあったので、ここ何年も会っていないせいでお互い少し退屈していた。


前回オビトを連れて旅立ってからもうすぐ三年になる。近々一度里に戻ってくるのではないかとセンリは予想しながら毎日を過ごしていた。


ナルトも日常生活なら殆ど一人で過ごせるようになり、センリとの風呂も少し恥ずかしがり始めていてそれは今まで見てきた純粋な男の子の成長だった。七歳になってからは少しずつ夜共に寝る日も少なくなってきて、センリは仕事にも集中出来るようになった。


今までにないくらい安定した時代だった。目立った事故や衝突もなく、里の子ども達はどんどんと成長していた。センリはそれを見守り、常に明るく過ごす。それが日常だった。誰もがそう思って過ごしていた。



光に隠れた陰で、着々に闇が蠢いている事も知らずに。
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