※夢主は標準語



「うはあ……いつ見ても金ちゃんいい体してる」

「先輩まじキモいっすわ」

「だって見なよ、あの筋肉っ!」



それは部活中のことだった。
じいい、と金ちゃんを見つめる私に気付いたのか、財前が近付いてきて冷ややかな視線を向ける。

ああっ……この蔑んでいるような瞳大好き!



「まだ中1なのにあんなしっかりした体してるなんてすごいよねえ、」

「……はあ」

「ほんといつ見ても綺麗な筋肉。あれで私よりも身長小さいなんて信じられない」

「…………」



私が金ちゃんの肉体美について語っていたら、さらに冷たい視線が注がれた。
それに加えて、ぷいっと顔を背けられる。
その行動が可愛すぎて思わず吹きそうになってしまった私は、慌てて口を手で押さえつけた。

なん…なの……!!!!
この子可愛すぎる、ツンデレ最高っ!
だって、ぷいって!
そっぽ向いたよこの子!
ねえこれやきもち?
やきもちなの?

ああもう可愛いなあ私の彼氏は!



「勝手にしてください」

「なになに、やきもち?」

「誰が」

「財前が」

「……、冗談きっつ」

「じゃあその間はなに?」

「ええ加減にしてください。しつこいっすわ」



ぺしん、頭を軽く叩かれる私。
心なしか彼の頬が染まっているように見えたのは気のせい…?

まあこの生意気な行動も、今日のところは可愛いから許そうじゃないか。



「でも金ちゃんに嫉妬とか、マジありえないわー」

「………」

「私が財前にぞっこんなのは、自分が一番よく知ってるくせに」

「…しばきますよ」

「いてっ、」





ツンツンデレデレ

(もう可愛いなあ!)


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関西弁とかわからないんですが…

0508

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