「幸村、今日は何の日でしょう」

「さあ」

「わざとらしいっていうか白々しいなあ」

「ふふ、そう?」

「うん。で、何の日?」

「さあ」

「さっきからそればっか!」

「うん」

「今日はお前の誕生日だよ馬鹿野郎!」

「知ってる」

「…………そりゃあ朝から女の子にあれだけプレゼント貰ってたら忘れるわけないでしょうね」

「なにそれヤキモチ?」

「んなわけあるかあああああ!じ、自意識過剰も大概にしろよっ!」

「…………」

「ぎゃああああ痛い!!!!!無理!ギブ!うわああああ!!!」

「ふふっ」

「(笑顔で人の腕を折ろうとしたぞこいつ…!)」

「で、なまえは俺に何の用?土曜日で学校休みだっていうのに部活中女の子たちがたくさん来るしさあ、俺部長だし色々と忙しいんだよ?」

「………べ、別に用なんて…」

「え?まさか用もないのに俺に話しかけたの??この身の程知らずが。いい度胸してるじゃないか」

「ひいいいっキャラ変わってるよ!」

「そんなこと対して重要じゃない」

「いやそこ重要だよね!!?」

「知らない。………で、なまえ?」

「ひいっ」

「俺にプレゼントは?」

「……………あるけどない」

「はやく出せ」

「あるけどない!!」

「出せ」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………ふ、ふんっ、欲しいならあげるわよ馬鹿野郎!」

「っ、投げることないじゃないか」

「バーカバーカ!馬鹿野郎!」

「馬鹿野郎ってお前の口癖なの?下品だな」

「あんたに言われたくない」

「どういう意味かなそれは」

「ふーんだ!」

「まったく素直じゃないなあなまえは。土曜日だっていうのにこうしてちゃんとプレゼント持ってきてくれたりとか、朝からずっと部活の見学してくれてるのに」

「べ、別にプレゼントに意味なんてないもん。今年はたまたま誕生日を耳にしたから…!」

「ふーん、意味ないんだ。でも席が隣とはいえ、ただのクラスメートにそこまでする?」

「………するよ」

「意地っ張り」

「ほっといて!」

「俺の事が好きなら好きって早く言えばいいのに」

「なっ、」

「ふふ、」

「な、なんでそれを…っ!?」

「バレバレ」

「…っ、」

「しょうがないから付き合ってあげる」

「えっ!!!!」

「嫌?」

「い、嫌じゃないで…す」





Happy Birth Day!

(本当は君からのプレゼント、ずっと待ってた…………なんて、そんなこと本人には言ってあげないよ)

0305 幸村くん誕生日おめでとう!

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