「んー…暇だ………」



それはお風呂事件から数日たった頃だった。
夏休みももう残り少ない。

そんなとある日の昼下がり、俺はリビングでぼんやりテレビを見ていた。
ソラは部活で朝からいない。
帰るのは夕方だそうだ。

確かテニス部…だったかな。
あいつはどんなプレーをするのだろう?
サーブ&ボレーヤー?
それともオールラウンダー?
ダブルス?シングルス?

一緒に住んでるくせに、俺は彼女のことを何も知らない。
まあ、向こうも俺のこと何も知らないだろうけど。



「……あ、」



ふと思って、その場に立ち尽くす。

………そうだ、ソラの様子を見に行けばいいじゃないか。
そうすれば暇つぶしにもなるし、俺の知らないソラの姿が見れるかもしれない。
それにプレイスタイルもどんなものか見てみたいところだしね。


確かいつも学校のコートで練習してるはずだし…

肝心の学校の場所は知らないけれど、歩いていける距離だと言っていたからそんなに遠くないはず。
通りがかった人に尋ねていけば問題ないだろう。



「ふふ、テニス部か……楽しみだな」



そんなことを呟いて、家を出る支度をする。
エアコンとテレビの電源切って、ガスコンロのスイッチも確認して……

よし、オーケー。



それじゃ、行くとしようか?
俺の知らない彼女の元へ。




名案を思いついた





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