「こちらへ来て下さい、」
「はい……」
どうやら、今から彼の状態を詳しく教えてくれるらしい。
だから、私は医師の部屋に守護者たちと共に入っていった。
「沢田さんの状態なんですが………」
ごくり、息をのむ皆。
互いの緊張感が伝わってくる。
「一応…一命を取り留めましたが、物凄く危ない状態です」
「「………っ!」」
「致命的な損傷ではないものの、腹部に弾が貫通していました。その他には…頭部に、打撲を負っています」
そ、んな…おかしいよ、
どうして綱吉が……っ!
「つ、綱吉は大丈夫ですよね!?」
「………保証は、出来ませんが…一応は…」
「…っ!!」
目の前が、真っ白になっていく。
視界には何も無く、ただ真っ白に染まるだけ。
何も、考えられなくなって――――――
「失礼、しま……す」
そう言って、部屋を出た。
「ごめん………ゆり」
「は、やと………」
何が?何がごめんなの…?
そう問うと、
「嘘、ついたんだ…お前に」
なんて、申し訳なさそうに顔を背けた。
「う、そ…って?」
「………っ!それは、その…っ」
「獄寺には荷が重過ぎる。代わりに俺が言うぞ」
「リボーン……」
そして、リボーンは話し出した。
彼は、本当は会議じゃなくて、敵マフィアの暴走を止めるために話し合いに出向いたこと。
話し合うことを嫌がっていて、でもやっと向こうが承諾したと思ったら条件を付けられて。
そしてその話し合いをするための条件が……綱吉1人で、敵アジトへ来いというものだったこと。
それがとても危険な事だったということ。
綱吉が、私にその事を教えるなと言ったこと。
………全てを明かしてくれた。
「どうしてよ綱吉…っ」
なんで私に何の相談もないのよ…!
だって私、あなたの恋人でしょう?
なのにどうして……っ
「多分、心配をかけたくなかったんだろう」
「……ひっ……く…っぅ…!」
早く…!
早く目を覚ましてよ綱吉…っ!
伝えられた真実
(お願い、お願いだから)
(どうか早く目覚めて)
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