「おはよう」



食卓へいくと既に守護者の皆がいた。



「おう、起きたか」

「あ、おはよう隼人」

「早くメシ食っとけよ」

「うん」



そう言って、席に着く。

………なんだか……
やっぱり隣に綱吉が居ないのって不自然。

同じ仕事場なだけに、今までいつも一緒だったから。
朝から夜まで、ほとんどずっと。

たまに任務はあったけど、よっぽど重要な事じゃないとうちのボスは動かないし。



「そういえば、今日の綱吉は何の任務なの?」

「……!」



ふと思い付き、周りの皆に尋ねてみる。
すると、心なしか空気が張り詰めたような気がした。



「え?ど、どうしたの皆…?」

「いえ、何でもありませんよ」

「そ…う…?」

「ええ。今日は、大事な会議があったんです。それに綱吉は出席しているのですよ」



皆を代表して私に説明してくれた骸さん。
その表情は穏やかだけど、読めない。

でも、大事な会議……か…
綱吉そんな事言ってたっけ?



「じゃあ、今日中には帰ってくるよね?」

「……多分、」

「ありがとう骸さん!」



大丈夫、それまでの辛抱だ。
帰ってきたらたくさん甘えさせてもらおう。








「………ハァ……」



時刻は夜の12時。
私は綱吉の広いベッドで眠っていた。

大丈夫、とは言ったものの…



「やっぱり寂しい………」



まだ綱吉は帰ってこないし。
いつ帰ってくるんだろう…
会議ってそんなに時間がかかるものじゃないよね?
長引くなら後日また行われるはずだし、それなら少なくともこんな遅くにはならない。


……そんな事を延々と考えていたら、



「……だ!」

「……え…のか……!?」



ふいに、外から騒がしい声が聞こえてきた。

走り回っている音や、誰かが叫んでる声も聞こえてくる。


どうしたの、かな……
一気に不安が高まる。

なにかあったの?





悪夢の始まりと報せ

(これが本当の)
(始まり、なんだ)






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