「みつきー」
「あ、ツナ君!」
ようやく部屋から出てきた彼。
並盛高校の制服に包まれた姿は、一段とかっこよく見える。
「遅いよー!」
「はいはい、悪かった悪かった」
「……それ悪かったと思ってないでしょ?」
そう言いつつ、一階へ下がっていくと、下では奈々さん達が待っていた。
「みつき姉―――っ」
「わ…っ」
ぎゅっ、と抱き着いてくるフゥ太君。
もう、本当に可愛いなぁっ!!
私もこんな弟が欲しいと、何度願ったことか……!
なんて考えていると、
「フーゥー太ー!!!離れろー!!!」
ツナ君が私たちを引きはがしにかかった。
「別にいいじゃんツナ君!」
「よくない!ムカつく!」
「な、なにそれ…!」
ほんとにツナ君は性格変わらないね。
相変わらず意地悪で、ボンゴレの事を知らない皆には演技をしてるけれど…
……ハルちゃんを除いて。
「二人共みっともねーぞ」
「あ、リボーン君…」
「お前ら時間は大丈夫なのか?」
そう言われて、気付く。
「あーもう!遅刻しちゃうー!!」
「はぁ………いくぞ、みつき」
……そして私は、ぱくりと食パンをくわえるツナ君と共に、家を出た。
帰ったら子供達と遊んであげる、という約束を残して…
「はぁ、は…ぁっ……」
「おはようみつきちゃん、セーフだよ!」
「おは、よ…京子ちゃん……」
ガラッ!!と豪快に教室の扉を開けると、そこにはおなじみの皆が顔をそろえていた。
隼人君に武君、京子ちゃんや花ちゃんもまた同じ高校で、同じクラスです。
ちなみに雲雀さんもまた風紀委員長をやっていて……
まぁ、相変わらず学校大好き人間だけどね!
そしてもう一人、同じ高校に入った……というか、私がこの学校に入学したら何故かわざわざ転入してきた人が………
「みつき―――っ!!」
ああ、やっぱり今日も来た。
愛を叫びに来る人
(毎日毎日…飽きないのかなぁ?)
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