………なんで、こんなことになっているのでしょうか。
「さあさあ皆、たーくさん食べてねー」
「うわあーい!ママンのごはん大好きだもんねーっ!」
時計を見れば、もう夜の7時過ぎ。
そんななか、私達古閑一家はツナくんちにいた。
テーブルにはたくさんの手料理。
………時は遡ること約1時間前。
あのとき、私とツナくんとお母さんとお父さんは、私の家で色々と話していた。
そう、お母さんが奈々さんちに挨拶に行こうと言い出すまでは……
私の両親とツナくんの両親は元々仲がよくて、特に家光さんとは仕事上親しい関係でもあった。
…奈々さんだけは……ボンゴレのことを知らないみたいだけど……
でもそれは、家光さんにも考えがあってのことだろうし、今まで誰も口出ししてこなかった。
キッチンに立つ、奈々さんとお母さん。
久しぶりにみんなが揃ったものだから、張り切って料理を作っているらしい。(もうテーブルの上空いてないのに…)
そして、テーブルを囲んでいるのは私のお父さんとツナくん、ランボくん、フウ太くん、イーピンちゃん、ビアンキさん、リボーンくん、そして私。
……結構な大人数です。
「ランボくん、からあげ落としたよ!」
「えー?」
「えー?じゃなくて、ほらっ」
「うわああっ」
ひょいっ、ランボくんを持ち上げて私の膝に移動させる。
その間に落ちているからあげをティッシュで拾った。
「もう落とさないでね」
「はーい」
「お前は向こう行ってろ」
「ぐぴゃっ!」
「ちょ、ツナくんー!」
ランボくんの頭をガシッと掴んだと思ったら、そこら辺に投げ捨てたツナくん。
ギャーギャー泣きわめくランボくんをよそに、私の隣に座った。(今まではテーブルを挟んで、目の前に座ってたのです)
「あーもう、泣いてるよ」
「知るか。あんなの」
「あんなのって………あっ」
気付いて声をあげた時にはもう遅かった。
ランボくんは既に10年バズーカを構えていて。
ボフン、白い煙があがったと思ったら、大人のランボくんが現れる。(手に持ってるのは……ピンクの風船?なんで?)
「なんですかこんな時間に……」
「また来たのかよ」
「来たくて来たんじゃありません」
もう、ツナくんは奈々さんが料理に夢中でこっちを見てないからって素を出して……
ちなみに私の両親は知ってます、彼の性格のこと。
まあ…一応お母さん達もボンゴレの一員だからっていうことで。
「2人共、言い争いしないの。ランボくんもいつもごめんね」
「ああ、みつきさんのせいじゃないので気にしない下さい。あ、この風船あげます」
にこり、ランボくんが微笑む。
こういう普通の動作もキザに見えてしまうのはどうしてだろう?
帰国パーティー
(この風船……どうしよう)
(っていうかツナくんからの視線が痛い)
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