「ふむふむ。じゃあ2人は付き合って約2年経つと……」

「もうやめてよおおおおっ!!!」



あれから私達は、案の定お母さんから根掘り葉掘り質問されていた。
あまりの恥ずかしさに、顔を両手で隠す。



「あらあら、そんなに照れなくてもいいのに」

「お、お母さんっ!」

「みつきは本当にお父さん似ねえ……ね、ツー君もそう思うでしょ?」

「まあ、おばさん似ではないですね」



楽しそうに口元を歪めてこっちを見てくる2人に、精一杯の気持ちを込めて睨みつける。

お母さんもツナくんも、なんでこんなに楽しそうなの?
それに、なんで私がこんなに動揺しなくちゃならないんだ…!



「このこと、奈々ちゃんやリボーンも知ってるのよね」

「……うん」



リボーンくんはもちろん、ビアンキさんや家光さんも私達が付き合ってることを知ってる。
京子ちゃんも、ハルちゃんも。
ハルちゃんについては色々ともめ事があったけれど、今では私達のことを認めてくれているし。



「これから大変よー、次期ボンゴレボスのツー君が恋人となると」

「……わかってるよ、もちろん」



ツナくんは十代目だもん。
これから大人になった時、私がそばにいたら彼の邪魔になる。
それに、もしかしたら私だって命を狙われるかもしれない。

そんなこと、痛いくらいよく分かっているけれど。
でも今はまだ、ツナくんと離れるなんて考えられないし…

将来のことを考えて、1人もんもんとする。
そうしたら、私が余程暗い顔をしていたのか、お母さんが心配そうにぽんぽんと頭を叩いてきた。



「みつき。お母さん達はね、反対してるわけじゃないのよ?むしろ大賛成。なんでもっと早く言ってくれなかったの?」

「それは……言うタイミングが…」

「まあ、滅多に帰ってこれない私達のせいもあるかもしれないけれど」

「お母さん…」

「色々と頑張ってね。ツー君もうちの娘を任せたわよ?」

「はい」



「はい」と答えた彼は、なんだかいつもよりたくましく見えて。

いつもより、かっこよかった。





公認のお付き合い

(さてと、改めて奈々ちゃんちにご挨拶しに行きましょうか?)






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