今日もきつい1日が終わった。

明日はお休みだから夜は友人と晩ご飯を食べて友人宅でパジャマパーティーという名のガールズトーク大会だ。

「お待たせ〜」

「お疲れ〜」

職場は違えど互いに社会人一年生だ。

まだまだ慣れてない職場への愚痴は溜まるもんだ。
レストランに着いて注文を頼むとさっそく女性ならではのマシンガントークが始まった。

「職場どう?慣れた?」

「まだまだだよそんなの。
でも私の職場は結構優しい人が多い」

「いいなぁ。私なんかお付きの指導員が姑みたいに細かくてきついし」

「え、なに。指導員っておばさん?」

「女みたいに綺麗な男の人」

「えー顔見てみたいかも。
でも口うるさいんだぁ
口うるさい男はちょっとなぁ」

「同じ隣の席に座ってる私の幼なじみには普通に優しいのに私にだけ厳しいんだよ?」

「まさかその人そういう趣味が…」

「私も思った。本気で。
でも昨日ぐらいにいきなり言ってきたの『俺にだって好きな女性ぐらいいます。勘違いしないで下さい』って。
だからそういう趣味はないんだろうね」

「じゃあ希紗が仕事でなんかやらかしたとか?」

「まぁ細かいミスはあるけど。………致命的なミスはないと願いたいな」

「願望かい」

「うーん…ミスじゃないけどあるとしたら…」

やっぱり初出勤前夜のあの出来事が彼にとって色々まずかったのだろうか?
あれ以来なんの話しもしてこない。

「やっぱりわかんないなぁ
でも初対面でいきなり名前で呼び捨てってありえないよね」

「へ?」

「職場にも関わらず『希紗』って呼び捨てなの。
いくら上司だからってそれはないよね」

「………あのさ希紗。
その人あんたの事好きなんじゃない?」

「は?」


話題沸騰赤毛の上司
「よー蔵馬、久しぶりだな!会社はどうだ?」
「久しぶり幽助。なかなか楽しいですよ。
新入社員の方が」
「はぁ?」




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